シニアマーケティングで成果を出すためには、アクティブシニアにアプローチをすることが重要です。 しかし、アクティブシニアに効果的にアプローチを行うためには、アクティブシニアがどこに集まっているのかを知る必要があります。 なぜなら、アクティブシニアが居ない媒体に広告を出稿しても、どれだけ優れた広告クリエイティブを作成したとしても成果を上げることはできないからです。 そのため、この記事では「アクティブシニアが集まる場所」をご紹介していきます。

アクティブシニアが集まる場所を知る必要がある理由


引用元:写真AC 

なぜアクティブシニアが集まる場所を知る必要があるのか、その理由を解説します。

シニアマーケティングで成果を上げるため 

シニアと一言で括ることができないほど、シニア市場はその属性や趣味・嗜好によって多様なセグメントに分類されます。

例えば、75歳の女性といっても
・大きな病気がなく夫婦二人暮らしで旅行が趣味な方
・独居で都心部に住まい、要介護で訪問介護などのサービスに頼り生活している方
・地方に子供家族と同居、デイサービスに通うも家族の食事は自身が料理する方
など、人によって足を運ぶ場所や情報源もそれぞれ大きく異なります。

このように細かいペルソナ設定をしないままに、シニア市場に参入すると期待する効果を全く得られない場合も少なくありません。
シニアマーケティングを成功させるためにも、シニアが集まる場所を知っておくことは重要です。

広告費を無駄にしないため

先述したように、シニア市場は大きく魅力的でありながら、その対象を一括りに考えることは非常に危険です。やみくもに「シニア」というイメージだけで広告を展開しても、その広告費は無駄になってしまうでしょう。
逆を返せば、丁寧で細やかなリサーチを行い、ペルソナを明確にすれば、積極的な消費行動を行う層でもあるため、費用対効果の高いターゲットと言えます。

このように、アクティブシニアが集まる場所を知っておくことで、アクティブシニアに効果的にアプローチが出来たり、広告費が無駄になるといったことを防ぐことが可能です。

「アクティブシニアが集まる場所」以外に知る必要のある要素

アクティブシニアに効果的にアプローチをするためには、アクティブシニアが集まっている場所にアプローチをすること以外にも知る必要がある2つの要素があります。
では、その2つの要素とは何か?それぞれ紹介します。               

アクティブシニアの消費動向を知る

まず、アクティブシニアの消費動向を知ることが大切です。
ターゲットとするアクティブシニアは、何を好み、何に心を動かされるのか。また、どのような事にお金をかけたいと考えるのか。どのような支払い方法を選ぶのかも、広告を展開する上では重要な要素となります。

アクティブシニアのトレンドを知る

次に、アクティブシニアのトレンドを知ることも欠かせません。景気動向や社会情勢、新しい技術や新薬など、ライフスタイルの質の向上を求めるアクティブシニアを惹きつけるトレンド感のある商材やサービスを展開したり、広告に関連づけることが必要です。
このように、アクティブシニアに効果的にアプローチするためには、「集まる場所」以外にも「消費動向」や「トレンド」を知っておく必要があります。

では、アクティブシニアの消費動向やトレンドはどうなっているのか?また、アクティブシニアの集まる場所はどこなのか?次の項目からそれぞれ詳しく解説していきます。

アクティブシニアの消費動向を知る


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意欲的に仕事や趣味の活動に取り組む、健康意識の高いアクティブシニアの消費動向にはどのようなものがあるのでしょう。

趣味にお金を費やす

これまでは仕事や家族のために時間を費やしてきたので、まとまった自分の時間が持てると考え、これまで出来なかった趣味や新しい事にチャレンジしたいと考えるアクティブシニアが多くいます。映画鑑賞や音楽鑑賞、美術鑑賞など芸術関連や園芸、ガーデニングなどの家周りの整備に時間やお金を費やす人も多く見られます。

健康維持や予防介護にお金を惜しまない

趣味を充実させたい、孫子に迷惑をかけたくない、などの動機から、自身の健康についての興味を示すアクティブシニアは大変多くいます。また、健康を維持して、要介護状態となるのを少しでも先延ばしにしたいと、予防介護に対する意識を高く持ち、毎日の生活に取り入れる方もいます。各自治体も予防介護に注力しているため、効果的に広告展開をする場も見つけやすいテーマです。

電子決済を積極的に使用する

コロナ禍での消費行動の変化の一つに、シニア層も電子決済の利用が増加したことが挙げられます。アクティブシニアも通販やECサイトの利用に対して抵抗感が少なくなり、アンケートにおいても「通販・ECサイトの利用頻度が増えた」と回答した人は19.3%に上りました。そのうち22.5%の人は「購入金額が増えた」と答えています。

このように、趣味や健康に対する消費に意欲的で、また積極的に新しいものを取り入れる傾向の強いアクティブシニアには電子決済や電子マネー決済などの利用も増加しています。

参照記事:シニア層の趣味活動を応援するウェブサイト『シュミカツ!』 シニア世代アンケート

アクティブシニアのトレンドを知る

次にアクティブシニアのトレンドについて解説していきます。

セカンドキャリアを楽しむ

健康で、時間もあり、趣味の足しになればと、定年退職後にこれまでと違った分野や職種で新しくキャリアをスタートさせるアクティブシニアもいます。

自己研鑽に勤しみ、リスキリングにも積極的なシニアもいます。

旅行を楽しむ

ソニー生命保険株式会社の調査によると、全国のシニア(50-79歳)のうち、現在の楽しみを「旅行」と答えたのは実に45.3%で、その回答者に1ヶ月の旅行の出費を聞いたところ、平均額は2.4万円と報告されています。

夫婦で、友人と、ひとりでの旅行に国内・海外問わずに出かけることを楽しむ人が多いようです。

参照記事:シニアの生活意識調査2022

スポーツを楽しむ 

総務省統計局の家計調査で、フィットネスクラブなどのスポーツ施設使用料の支出金額で最も多い世代は60歳代で、ジムのオープン時間を待つためにアクティブシニアが列を作っている光景も散見されます。

参照記事:総務省統計局「第4章 年齢階級別に見た暮らしの特徴」

ボランティアを楽しむ

アクティブシニアは定年退職後の生きがいとして、社会奉仕やボランティアをして社会貢献をすることに高い関心を示します。ボランティアに参加して充実感を得たり、新しい友人が出来たりと生活に張り合いが生まれたと感じるアクティブシニアが多くいます。

このように多様なトレンドが見て取れます。
また趣味として上述の活動をいくつも行うアクティブシニアも少なくなく、忙しく充実した毎日を過ごしている高齢者が多くいます。

アクティブシニアが集まる場所

活動的に暮らすアクティブシニアがどこに集まるのかを具体的に見てみましょう。

企業や地方自治体でのセカンドキャリア。厚生労働省も推奨

厚生労働省が旗振り役となり、定年退職後のシニアが生涯現役社会の実現を目標するように自治体や企業で対応が進められています。アクティブシニアのこれまでの経験を生かし、少子高齢化社会による労働力不足の解消や、多様な価値観のある社会実現が期待されています。企業や自治体のサイトなどでシニア採用の情報が提供されています。

ツアー・クルージング

時間も経済的にもゆとりのあるアクティブシニアの中でも人気の高いのが、これまでの憧れを実現させるツアーやクルージングです。
豪華な客船でのクルーズ旅行や、世界各地を巡る長期旅行など、一生に一度の体験を楽しむシニアが増えています。

スポーツサークル・ジム・ダンス

地域のスポーツサークルに参加したり、ジムやダンス教室に参加するアクティブシニアも非常に多くいます。健康作りの一環でもあり、新しい友人と出会えるため、人気の高い場です。

地方自治体・施設・シルバーボランティア

シルバーボランティアには活動内容によって、主催者や開催地が様々あります。
地域活性化やまちづくりを目的としたボランティアは地域のボランティア団体が中心となり執り行われおり、地域の美化や環境保護、防災パトロールなどの活動をしています。
子供の教育支援や介護施設でのレクリエーションといった支援なども、シルバーボランティアが活躍しています。中には、これまでの経験を生かし、国際的なボランティアや専門性の高い支援に参加するアクティブシニアも多くいます。

オンラインコミュニティ

アクティブシニアも積極的にオンラインコミュニティやSNSに参加しています。例えばFacebookは基本的に本名での登録となるため安心感が高いと感じるシニアも多く、若年層が離れ始めている現在では利用者の年齢層は高めです。投稿が流れていかず、文字数の制限もないため、投稿をじっくりと読み込むことを好むシニア層とは親和性が高いと言えます。Instagramも投稿の手軽さや視覚的に情報を得られるため、アクティブシニア層も楽しめるSNSです。その他、趣味で繋がれるオンラインコミュニティも多く存在し、中でも国内最大の大人世代中心のSNSである「らくらくコミュニティ」は匿名で豊富なテーマに沿ってやり取りができる、安全な交流の場として注目されています。

以上のように、アクティブシニアが消費行動に意欲的なことはもちろん、厚生労働省や地方自治体、企業なども積極的にアクティブシニアの経験や労働力を必要としています。

まとめ

アクティブシニア市場を狙った広告展開を有効的に行うために、アクティブシニアはどこに集まるのかを具体的に解説しました。
先述した通り、アクティブシニアに対するマーケティングは、大きなリターンが期待できる市場です。
アクティブシニアが参加する場を把握して広告を展開することで高齢者市場においてイニシアチブを取ることが可能になります。

しかし、シニアマーケティングに対する情報は少なく、どのようにアプローチしていけばいいのか分からないという人も多いかと思います。 そのような場合は、専門家に一度相談してみることもおすすめです。
弊社でもシニアマーケティングに関するお問合せを受け付けておりますので、もしシニアマーケティングに関することでお困りのことがあれば、ぜひお問合せください。

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