内閣府のレポートによると、緩やかながら景気は回復基調であり、デフレ脱却の兆しも見えています。ただ、実感として消費者まで伝わるにはもう少し時間がかかりそうともレポートは伝えています。(参照:2023 年度
日本経済レポート )

その中にあっても、日々を楽しく、価値のある暮らしを求めるアクティブシニアのマインドやトレンド感はどのようなものでしょうか?マーケットとしての非常に魅力的な、アクティブシニア層のトレンドを解説します。

アクティブシニアのトレンドは?注目を集めるアクティブシニアの特徴からトレンドを解説のもくじ

アクティブシニアとは?

シニアマーケットの中でも注目度の高いアクティブシニアとはどのような層なのでしょうか?

アクティブシニアとは、明確な定義があるわけではありませんが、介護を必要とせず、就労している高齢者を指す場合がほとんどです。 身体的、経済的にも自立している層で、言葉通り「活動的に毎日を暮らす高齢者」のことをいいます。

シニアの中でも、アクティブシニアが市場で注目されるのはなぜでしょう。それは次に挙げるアクティブシニアの特徴を知るとわかります。

アクティブシニアの特徴は?

出典:Freepik アクティブシニアはさまざまなことに関心がある(写真はイメージ)

アクティブシニアは明確な年齢的な定義はありませんが、シニア層の中でも比較的若い層である65-75歳くらいまでを指すことが多いです。また身体的な自由度と経済的な自由度を持っているため、以下のような特徴が挙げられます。

健康維持に興味がある

「今の健康状態を保ちたい」あるいは「生涯現役でいたい」という意識の高いアクティブシニアは、自身の健康に繋がるための健康グッズや健康法の実施などに積極的です。また、運動やクラブ活動などにも意欲的に参加する傾向にあり、健康や病気予防といったことに興味があることがわかります。

理想に近い老後を過ごしたいという意識が高い

仕事や家事、育児に励み、定年までしっかりやってきたという自負のあるアクティブシニア層は、老後はこれまでやりたくてもできなかったことを実行したいと考えます。旅行や習い事などを楽しむ方が多いのもこれまで思い描いた理想に近い老後を過ごしたいという気持ちのあらわれでしょう。それぞれの理想像があり、各々の理想に合わせてアクティブシニアの暮らしやペルソナが多様化してきています。

時間的・経済的に余裕がある

アクティブシニア層は就労しており、年金以外の収入を得ています。そのため経済的な余裕があるケースがほとんどです。また、就労層といってもフルタイムでの勤務であることは少なく、週に2-3日程度の出勤や、自分の時間を確保しながらパートタイムでの働き方を選択している人も多くいます。

新しい価値観にも積極的

自分自身をより高めるために、新しい価値観を得ることに積極的です。「新しい出会い」や「新たな知見」「見たこともない風景」など好奇心の赴くままに新しいモノ・コトを吸収しようとするアクティブシニアが多くいます。日々新しい価値観をアップデートするのもアクティブシニアの特徴の一つです。

以上のように健康意識や、自分磨きにお金も時間もかけられるアクティブシニアは、マーケティングのターゲットとして魅力的といえます。次項では、アクティブシニアが実際にどのようなことに興味を示しているのか、トレンドから紐解いていきます。

アクティブシニアのトレンドは?

出典:photoAC アクティブシニアにもさまざまなトレンドがある(写真はイメージ)

以下のような言葉を耳にしたことはありませんか?アクティブシニアの中でトレンドとされる事柄です。世の中の情勢と合わせて、アクティブシニアのトレンドを解説します。

終活

終活とは、人生の最期について考え、備える活動のことです。残りの人生を有意義なものにするため、また残される家族が困ることのないように、取り組む人が増えました。還暦を過ぎ、自分のライフステージが変わるタイミングでおこなう人が多いです。身辺整理や財務整理など体力や認知能力が必要なことから、心身ともに健康なうちから始めることが大切と言われています。

スマ活・インスタグランマ

シニアのスマホ利用率が9割を超え、スマホやタブレットなどのデバイスを使いこなすアクティブシニアがSNSを始めることも少なくありません。デジタルを楽しく使い、社会との繋がりを持ち、新しい趣味を始めたりするのにインスタグラムやフェイスブックが一役買っています。そのなかでもアクティブシニアの女性に人気なのが、日々の暮らしやファッションスタイリングを写真や動画で簡単に投稿できるインスタグラムです。シニアになっても毎日を楽しむ彼女たちの姿を見て、「希望をもらい、お手本になる」と、若い方からの人気を得て、「インスタグランマ」としてインフルエンサーとなるシニアもいます。

健康的なセカンドライフ

人生100年時代といわれ、リタイア後30-35年の時期を健康に過ごしたいと考えるのは自然なことです。セカンドライフも介護を必要とせずに過ごすためにも、健康寿命を長く保つための情報収集や行動に意欲的な点もアクティブシニアの傾向です。足腰を鍛えるトレーニングや、全身運動の水泳やダンスが人気で、ジムのオープン前にはシニアが列をなしている光景も見られます。今の健康状態を少しでも長く保つ方法や、介護予防に繋がる健康法など、幅広い情報がシニアに受け入れられると考えられます。

シニアの投資

金銭的な問題はシニアにも無関係ではありません。自身の資産や生活を確保できる目処が立っているとしても、金利の低さや物価高などさまざまな原因で、貯蓄の目減りや生活費用の思いがけない上振れが問題になっています。このような背景から、シニアのなかでも積極的に投資を始める人が増えています。

アクティブシニアのトレンドは、社会情勢と関係していることもわかります。一方で、それぞれがシニア特有の事情から、一般的なトレンドと違う部分もあります。そのことを踏まえるとより一層アクティブシニアトレンドや、傾向が見えてきます。アクティブシニアのトレンド事情を知った上でどのようにビジネスに活かしていくことができるでしょうか?

アクティブシニアのトレンド事情をビジネスに活かす方法

アクティブシニアのトレンドは社会の変化と密接に関わっています。では、アクティブシニアにとってのトレンドをビジネスに落とし込むには、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。本項では、アクティブシニアのトレンドをビジネスに活かす方法を解説します。

シニアにとって旬なテーマを選ぶ

シニアのトレンドを意識して、Webやメディアでの広告活動をおこなうことは必須です。世相を反映したテーマで、なおかつシニアの特徴を踏まえたものを取り上げましょう。ターゲットとなるアクティブシニアのペルソナを考慮して、趣味や趣向、集う場所や興味の対象などそれぞれと関連づけることが必要となります。四季折々の行事にも敏感なシニアがターゲットですので、「社会情勢×シニア特有の事情×シーズン性・年中行事」といったトレンドを見つけて訴求しましょう。

健康維持や増進にアプローチする

アクティブシニアの大きな関心事といえば健康です。トレンドを意識するなかでも健康関連のワードや事象は注目が高く、訴求効果が期待できます。

ただ、シニア特有の問題点もあります。持病を抱えている人がいたり、一度骨折をしたりするとその後の回復が見込めないケースがあったりもするため若年層とはリスクの度合いが違ってきます。

そのため、シニアのリスクを熟知した専門家と組むことや、安心・安全を謳える商品やサービスを提供することが重要です。

アクティブシニアのお金への考え方を意識する

お金の考え方についてもアクティブシニア特有の状況を意識することが大切です。例えば、シニア世代では、投資といっても若い層とは方法や考え方が異なるため注意してください。

すでにまとまった貯蓄などの資産があるため「資産形成」というより「資産運用・管理」といった意味合いが強くなります。

手元にある資産を大きく増やすというより、資産を減らさない、リスクを回避するような方法が好まれます。このように、シニア世代にとってのお金についての考え方を尊重したアプローチが奏功するでしょう。

アクティブシニアの喜びや楽しみを軸に考える

ターゲットとなるアクティブシニアの喜びや楽しみが何かを追求することが、シニアのトレンドをビジネスに活かす上で最も大切と言えるかもしれません。

「今の自分を楽しむ」「これまでできなかった事をする」と、アクティブに人生を楽しむ気持ちを後押しするような商品やサービスが興味を持たれるでしょう。

一方で、孫や家族との時間を喜びと考えるシニアも沢山います。「孫と推し活」「娘と旅行」「家族デート」など、シニアを取り巻く環境ごと、ターゲットとして考えてみましょう。そのことで、アクティブシニア市場において、より訴求力を高めることが可能となります。

アクティブシニアのトレンドを意識して商品開発やマーケティングに注力することで、効果的なビジネスが可能になります。また、シニア状況や事情から今のトレンドを読み解いていけば、次のトレンドを掴むヒントになるかもしれません。

アクティブシニアのトレンドは?注目を集めるアクティブシニアの特徴からトレンドを解説のまとめ

ここまで、アクティブシニアとは何か、なぜアクティブシニアはマーケットとして魅力的なのかを解説しました。また、アクティブシニア市場でのトレンドを紐解いてきました。

アクティブシニアのトレンドといっても社会情勢や経済動向によるものなので、全くの特異性があるわけではありません。しかし同時に、高齢者特有の事情により、シニアのトレンドは特徴的であるともいえます。

シニアマーケティングに対する情報は少なく、トレンドの分析も容易ではありませんが、そのような場合は、専門家に一度相談してみることがおすすめです。

弊社でもシニアマーケティングに関するお問合せを受け付けておりますので、もしシニアマーケティングに関することでお困りのことがあれば、ぜひお問合せください。

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