シニア層はさまざまな分類があります。中でもビジネス上で重要な位置付けとなるのが、アクティブシニアです。
現代においてはシニア向けのインターネット施策も重要になりつつありますが、アクティブシニアのインターネットの利用状況はどうなっているのでしょうか。
本記事では、弊社で行ったアクティブシニアのインターネット利用に関するアンケート調査結果や、アクティブシニア向けのインターネット施策例などを紹介します。
アクティブシニアのインターネット利用実態とは?調査結果や集客施策例も紹介のもくじ
アクティブシニアとは?
出典:PhotoACアクティブシニアとは?(写真はイメージ)
本項では、アクティブシニアの概要などを解説します。
アクティブシニアの概要
アクティブシニアとは、趣味や仕事に意欲的で、なおかつ健康意識も高く持つシニア層を指す言葉です。なお、アクティブシニアの年齢層については、基本的に65歳~75歳までの前期高齢者となります。
また、前述したようにアクティブシニアは趣味などに意欲的な傾向があるため、シニア層を対象としたビジネスにおけるターゲットとしても重要です。
アクティブシニアとインターネット
総務省が発表している「情報通信白書」によれば、70代のシニア層のうち、およそ65%がインターネットを利用していると調査結果が出ています。
こういったデータが指し示すように、アクティブシニアと呼ばれるシニア層もインターネットの利用には積極的で、シニアビジネスについて戦略構築する際にもインターネットが重要な要素となることが分かります。
出典:情報通信白書令和5年版
本項で紹介したように、アクティブシニアと呼ばれる層は趣味や仕事に意欲的な特徴があり、インターネットの利用も積極的に行っている傾向があります。
アクティブシニアのインターネットに関するアンケート調査結果
出典:PhotoACアクティブシニアのインターネット利用状況とは(写真はイメージ)
では実際に、シニア層はどの程度の頻度でインターネットを利用しているのでしょうか。本項では、弊社で実施したシニアのインターネット利用に関するアンケート調査の結果を紹介します。
①インターネットの利用頻度はどれくらいですか?
上記のアンケート結果を見ると、インターネットの利用に関して「毎日利用している」と答えたシニア層は約80%です。アンケート結果を見ても、シニア層が頻繁にインターネットを利用している層が大半を占めていることが分かります。
ほとんどのシニア層が毎日インターネットを利用していることからも、アクティブシニアを含むシニア層を対象にビジネスを展開する場合、いかに継続して接点を持つかが重要なポイントといえます。
②どのような目的でインターネットを利用していますか?
シニア層がインターネットを利用する目的として最も多かったのは、61.2%で「情報収集・調べ物」となっています。次いで動画の視聴(20.4%)、友達とのコミュニケーション(6.1%)と続きます。また、買い物やチケットの購入は4.1%、ホテルなどの予約は2.0%という結果になっています。
上記結果を見てみると、多くのシニアが何らかの情報収集を目的としてインターネットを利用していることが分かります。シニアビジネスを展開する際も、インターネットを活用した情報発信を行うことにより、シニア層との継続接点を形成し、興味を持ってもらうきっかけとすることができます。
弊社が実施したアンケート結果を見ても、シニア層の多くがインターネットを頻繁に利用しており、情報収集などさまざまな活動を行っていることが分かります。
アクティブシニアに向けてWebマーケティングを成功させる秘訣は?
アクティブシニアを対象としたシニアビジネスを成功に導くうえで、Webマーケティングにおける戦略構築は不可欠です。では、成功させるためのポイントはどこにあるのでしょうか。
本項ではアクティブシニア向けのWebマーケティング戦略を成功させるポイントを解説します。
ターゲットのニーズに合わせた戦略を組み立てる
まず、ターゲット層のニーズに合わせて戦略構築していくことが重要です。
たとえばターゲット層が旅行に関心のあり、魅力的な旅行地に関する情報を求めているアクティブシニア層の場合、ターゲットとの接点を作るにはインターネットを活用した施策が有効です。アクティブシニアはインターネットでの情報収集も活発に行うため、自社ホームページやSNS、Web広告などで情報を発信することで、集客効果を得られるでしょう。
このように、自社のシニアビジネスにおけるターゲット層はどのような特徴を持っており、ニーズがどこにあるのかを理解したうえで施策展開する必要があります。
アクティブシニアの特徴を理解する
アクティブシニアをターゲットとしてビジネスを展開する場合、アクティブシニアの特徴を理解することは欠かせません。
アクティブシニアがどのようなことに関心を持っており、どのように情報を収集しているのかなど、アクティブシニアについて理解を深めていくことで、アクティブシニア層に刺さりやすい施策を明確化することができます。
シニアへの気配りを忘れない
アクティブシニア層を対象に自社商材のマーケティング戦略を構築する場合、欠かせないものはシニアへの気配りです。
たとえば、集客を目的として自社ホームページでの情報発信を行う場合、ホームページ上のUIの見やすさ、文字の読みやすさなど、配慮する点は複数あります。シニア層に気配りをしつつ施策展開することで、ターゲットユーザーも自社サービス・商材にポジティブな印象を持ってもらいやすくなり、成果へと繋がりやすくなります。
本項で紹介したポイントを参考にしつつ、アクティブシニアに向けたWebマーケティングを戦略構築してみてはいかがでしょうか。
アクティブシニアに刺さるインターネット集客施策とは?
本項では、アクティブシニア向けに効果的なインターネット集客施策について紹介します。
ECサイト
アクティブシニアは消費にも意欲を見せる特徴があります。そのため、施策としてECサイトの運営は有効です。
たとえば、健康食品や家具家電など、アクティブシニア層の興味の対象となる商材をECサイト上で販売することにより、大きな利益をあげることも可能でしょう。
ただし、ECサイトを運営する場合、見込み客の検討期間が長い傾向があります。、そのため、中長期的に宣伝施策を行うなど、長期接触を図ることが重要です。SNSやWeb広告を活用しつつ、ターゲットの目に留まるよう工夫していきましょう。
オンラインスクール
インターネットを積極的に活用するアクティブシニアに対しては、オンラインスクールの運営も効果的な施策の一つです。
アクティブシニアは習い事や趣味に意欲的な特徴があるため、「学び」を提供する施策は有効です。具体的には音楽教室やパソコン教室など、シニア向けのコンテンツをオンラインスクール上で提供することで、売上に繋がります。
ただし、シニアは入会までの検討期間が長く、慎重になる点が特徴です。その特徴を踏まえ、無料の体験講座を実施し、有効期限を3か月程度設定しておくことで、効果を出しやすくなります。
シニア向けSNS
アクティブシニアがインターネットを利用する目的として、情報収集や友人とのコミュニケーションが挙げられます。こうしたニーズを満たすうえで、シニア向けのSNSが有効です。
シニア向けSNSではシニア同士の交流はもちろん、SNS上で企業の記事コンテンツなどを発信することで、シニアビジネスの展開にも繋げることが可能です。
また、長期接点が有効であるため、シニア向けSNSにおいても長期的な情報発信は重要です。シニアのSNSの利用目的においては、「情報収集目的」で利用するシニアユーザーが多い点はおさえておきましょう。
まとめ
本記事では、アクティブシニアのインターネット利用に関するアンケート調査結果や、集客施策の具体例などを紹介しました。アクティブシニアのインターネット利用状況を知ることで、マーケティング施策を展開するうえでのヒントになります。